| [A’sRing] ふるえ、ゆらゆらと 上弦の章 + 下弦の章 
   ストーリー
 今は昔、安倍晴明という翁がおりました。
 その者、愛されるべき娘を守るため罪を重ねるのです――
 人と触れた瞬間、肌に痛みを感じる不思議な体質を持つ孤独な少女がおりました。
 
 彼女は夏休みを数日後に控えたある晩、平安時代へと時間移動してしまうのです。
 帝がおわす都。
 
 雅な世界と死の世界が折り重なる場所。
 都を彷徨う少女を拾うは柔らかな金色の髪をした少年でした。
 
 少年は言うのです。
 
 ―― 次の満月の夜、元の場所に還す、と。
 少女は返します。
 
 ―― わかりました、と。
 他人事のような響きに少年は眉を顰めます。
 
 しかし、少女にとって少年の言うことが真実であろうと、気休めであろうとどちらでも良かったのです。
 元の時代に自分のことを案じる者は唯のひとりも存在しない、と思っているのですから。
 少年は少女の虚無的な性格に気付き命じました。
 
 ―― “生きる屍”から“生きる者”に変われ、と。
 しかし、その変化こそが不幸の始まりでした。
 
 少女の抱く想いが愛する者を歪め、男たちの胸を狂気で満たしていくことになるのです。
 少女は大切なものを守るため、帰らなければなりません。
 
 今生の別れとわかっていても。
 ―― 全ては、愛する者を守るために。
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